防犯パトロールで安全な街に
FUKUOKAストリートホークス
毎週土曜日の夜、福岡市中央区天神・親富孝通りで防犯パトロールを続けている団体がある。オレンジのベレー帽と黒いブルゾンの制服姿で、道行く人に声をかけて歩く。「防犯パトロール中です。ひったくりに注意を」「自転車はライトをつけて走りましょう」「高校生が出歩く時間じゃないぞ。早く帰ろう」。
週末に繰り返される防犯ボランティア団体「FUKUOKAストリートホークス」の活動風景だ。二〇〇〇年十二月、天神地区を安全で住みよい街にする、青少年の更正と健全育成の二点を目的に設立された。発起人は、ミャンマーで貧しさから薬物に走る青少年の更正を目指すボランティア活動に従事していた水城四郎さん(38)。帰国して、何不自由なく暮らす日本の青少年が、快楽のため安易に薬物に手を出す姿に愕然とした。
そこで考えたのが、青少年による防犯パトロールのボランティア。入会希望者は、防犯活動に伴う危険に対処できるように、少林寺拳法の指導者で副隊長の高比良光宏さん(51)に護身術の指導を受け、三か月の研修期間の後に登録する。「学生の意識を高め、社会に貢献できる若い人材を育成するのも私たちの役割です」と高比良さん。
現在、登録者は六十名。大半は学生で、活動は自由参加が原則だ。通常八—十名が一組となって、毎週土曜日の午後八時から同十時まで天神地区を巡回。道行く人へ声かけをしながら、違法広告やピンクチラシの撤去、違法駐輪自転車の整理、公園トイレの不審者・不審物のチェック、派出所での情報交換など、活動内容は多岐にわたる。
設立当初は、酔った人にからまれるトラブルもあった。街は汚れ、一回で撤去したピンクチラシはゴミ袋二十—三十袋に及び、放置自転車が道を塞いでいるありさまだった。しかし、福岡市議として活動する水城さんらの働きかけもあり、二〇〇二年十二月に市議会で野外広告物やピンクチラシ、自転車放置に関する条例が制定され、一気に街の美化が進んだ。二年間にわたる地道な活動が実を結んだ瞬間だった。最近は、若い隊員たちにお菓子やおにぎりなどの差し入れがあったり、隊員の注意に店が耳を傾けてくれたり、互いにいい関係ができてきた。
三月に大学を卒業するリーダーの河野和歩さん(22)は、最初は先輩に誘われて参加した。「地域の人からありがとうと言ってもらえるのがうれしくて、活動を続けてきました。社会を見る目を養うこともできるし、やりがいもあります。多くの人に参加してほしい」と呼びかける。
活動通じて青少年が成長
メンバーのほとんどは学生ですが、週に一度わずか二時間の社会との関わりで、彼らは大きく成長してくれます。四年間、ほぼ毎回パトロールをしてくれた学生や「街の治安を守る仕事がしたい」と、卒業して警察官になった学生もいます。これからも、高比良副隊長と協力して、街の安全と若い人たちのために活動していきます。
当会では、天神地区の巡回以外に、イベントでの警備、防犯の啓発活動にも取り組んでいます。女性向けの防犯教室も行っていますので、お問い合わせください。
〈メモ〉隊員は随時募集中。資格は18歳以上の男女。希望者は090(5487)8701(水城さん)まで。見学はいつでも可。事務局は、福岡市中央区舞鶴1の1の3、アクアパーキング内トレーラーハウス、092(771)0673〈メールアドレス〉info@street-hawks.com
投稿者 adtsu : 2008年03月29日 16:28